手持ちの本をデータ化しよう!かんたん自炊Tips
今回はマンガの単行本を解体してスキャン/データ化してみようかと思います。
デジタルデータ化することでPCや電子ブックリーダーで読めるようになりますし、ページ焼けなどの経年劣化とも無縁になるのでお気に入りの作品を永久保存することができます。ちなみに最近はこのような手持ちの書籍をデータ化することを”自炊”と呼ぶんだとか。
本の解体からスキャナーによるスキャンまで一気に紹介します。
1. 用意するもの
・解体したい本
今回は例としてB6サイズのマンガ単行本を解体します。
解体する本は写真右のようにページと表紙が白いノリでくっついているものにしてください。雑誌などに多いホチキス留めの本はダメです。
当然ですがジャケット(カバー)は外しておいてください。
・ホットプレート
焼肉やお好み焼きで使うやつです。本の高さ分の大きさがあればいいので小さいものでもOK。ホットプレートを持ってない方や調理器具を使うのに抵抗がある方はアイロンでも代用できますが、熱を均等にかけるのが難しいのであまりオススメしません。
100均で売ってるような薄いのではなく厚手のものがいいです。クッキングシートとは違いますのでご注意を。
・スキャナー
手持ちのものがあればそれで構いません。多少古くてもOKです。
これから買う場合はCCDのフラットベッド型のものをオススメします。よほどこだわらないかぎり安いのでいいです。
ちなみに私がメインで使ってるのはCanoScan 5200Fです
2. 表紙とページを分離する
あらかじめホットプレートは熱しておきます。温度は150~200度くらい。ホットケーキやお好み焼きを焼くくらいです。(もちろん油はひきません)
アイロンを使う場合はナイロンや絹くらいの温度設定です(スチームはオフで)
そしてこのように本の背の部分を熱してノリを溶かしていきます。
キッチンペーパーを挟んで過熱を防ぎつつ背の部分に均一に熱が加わるようにしましょう。写真じゃよくわからない場合は右の模式図を参考に。
ある程度熱を加えたら表紙とページを引き剥がしてみましょう。十分ノリが溶けていれば分離するはずです。取れないようなら無理せず暖めなおしましょう。なかなか取れない場合は本の背のカド(模式図の赤印の部分)を重点的に熱してやると剥がれやすいです。ノリは冷えるとまた固まるので手早くかつ慎重に行うのが大事です。
こんな感じで表紙部分とページ部分に分離します。
3. ページ同士を分離する
まだページ部分の背にのりが残っていてページ同士がくっついていると思います。このまま手で強引に剥がしていってもいいのですが、ノリを除去してからのほうがやりやすいのです。
表紙剥がしと同じ感じでページの束のノリがくっついた部分を加熱します。
ある程度加熱したら素早くキッチンペーパーを剥がします。するとページ束に付いていたノリがペーパーにくっついて一緒に剥がれてくれるはずです。
コツは加熱後素早くペーパーを剥がすこと。もたもたしているとペーパーとページ束がくっ付いてしまいます。
ペーパーのキレイな部分をページ束に当てなおして同じことを何度か繰り返していくことで徐々にページ束のノリが除去されていきます。
写真左:ページ束に付いていたノリがキッチンペーパーに付いて剥がれている
写真右:4回ほど繰り返したあとのペーパー
ある程度除去できれば自然とページ同士がバラバラになっていくはずです。
あとは張り付いているページ同士を手で一枚ずつバラしてやればOK
↓が完成した状態。
4. 歪みを直す
熱や経年劣化でページが歪んでいることがあるので重石をかけて平らにしてやりましょう。バラしたページの上から辞典など重くて平らなものを乗せてやります。丸1日は重石をかけておくといいでしょう。
写真がないのでショボい模式図で失礼・・・
5. スキャン
まぁ普通にスキャンするだけなんですが・・・いくつかTipsを
たいていのスキャナは原稿台の端数ミリが無効領域になっているので金尺を置いて端が切れるのを防ぎます。原稿台の汚れをキレイに拭き取っておくのを忘れずに。
A4スキャナであればマンガ単行本を2ページづつスキャンできると思います。
原稿台に並べて、裏写り防止のために黒い紙かプラ板を被せます。
あとはスキャンするだけ。解像度はあまり高くしても無意味なので300~1200dpiくらいがいいでしょう。私は600dpiを主に使っています。
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慣れるまでは解体で失敗することも多いので最初のうちは潰してもいい本で練習することをオススメします。自分も一度ページを破いてしまって泣く泣く買いなおしたことがありますw
今回紹介したノリを熱で溶かす解体法はマンガなどページ中央部分近くまで印刷されていてカットしたくない場合に有効な手法で、時間と手間がかかりますが比較的キレイな仕上がりになります。ホットプレートなど身近なものでできるのもメリット。
一方で文字主体の小説など中央部分が切れても問題ない場合は裁断機やカッターを用いたカット型の解体法が圧倒的に早くてラク。ただし家にあるようなカッターではキレイにできないことも多く、専用の裁断機は数万円~と高いのがネックです。
スキャンしたあとは画像処理ソフトを使って画質補正してやると読みやすくなります。最近のスキャナなら自動で補正する機能もありますし。
※当初は画質補正方法も紹介予定でしたがめんどう分かりやすい紹介ができそうにないのでやめました。無責任でごめんなさい。
(グレースケール化とレベル補正だけでもかなりキレイになります)
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次回はブルーレイ関連か、ウォークマン関連の話になる予定・・・
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コメント
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