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2010年4月13日 (火)

PRS-600日本語化(2) ~ファーム書き換え編

前回に引き続きPRS-600の日本語化手順の紹介です。
冷静に考えてものすごく需要の少ないTipsだなーと思いつつ、書き始めてしまった以上は最後までがんばります。自分用メモにもなるし。

前回はフォント作成編でした。今回はそのフォントを埋め込んだカスタムファームウェアを作成してPRS-600にインストールする作業になります。
前回より手順が複雑ですし、実際にPRS-600をいじるため危険度が高いです。

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注意!
・PRS-600の改造は自己責任でお願いします
   この手順を実行してPRS-600が壊れても私は責任を取りません
・動作確認はWindows 7(64bit)で行っています
  (XP/Vistaや32bit版でも同様の手順で問題ないと思います)
・前回同様2ちゃんねるの下記スレッドを参考にさせてもらいました
【E Ink】電子書籍端末総合12【3qi】
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1. PRS-600ファームウェアの更新
PRS-600のファームウェアが1.0.01.08040であることを確認して、もし違う場合はここからアップデータをDLしてアップデートしておいてください。バージョンの確認はPRS-600のホーム画面からOther→Settings→Aboutで確認できます。

もし1.0.01.08040より新しいバージョンの場合は日本語化できるか不明ですのでやめといたほうがいいでしょう。1.0.01.10230ではできるらしいですが、私は確認していません。

2. cramfs-toolsのDL
下記URLからcramfs-tools.zipをDLします
・cramfs-tools
http://www.mobileread.com/forums/attachment.php?attachmentid=1931&d=1161443986

DLしたらCドライブの直下にcramfs-toolsというフォルダ名で解凍してください。これ大事です。必ずC:\cramfs-toolsになるようにしてください。

3. UnxUtilsのDL
・UnxUtils
http://sourceforge.net/projects/unxutils/

上記リンクからUnxUtils.zipをDLして解凍すると中にmd5sum.exeというファイルがあるのでそれを先の手順で作ったC:\cramfs-toolsにコピーします。
階層の深いところにあるので見つけにくいですが\UnxUtils\usr\local\wbinにあるはずです。

4. ロシア語ファームのDL
http://www.the-ebook.org/forum/viewtopic.php?t=12146
上記URLにアクセスしてPRS600.upd.1.05b.zipをDLしてください。
ロシア語サイトですが雰囲気でわかると思いますw
必ず1.05bをDLしてください。それ以外のバージョンでは確認していません。

capcp

解凍するとPRS600.Firmware.Reload.Packageというフォルダができると思いますのでこのフォルダをやはりC:\cramfs-toolsにコピーします。

5. メニュー設定ファイルのDL
http://pc-parts.cocolog-nifty.com/PRS-600_firm.zip
上記URLからPRS-600_firm.zipをDL/解凍すると
assets.xmlとPRS-600_firm.batというファイルが入っているのでassets.xmlをC:\cramfs-toolsにコピーします。

ちなみにこのassets.xmlがメニューを日本語化するための設定ファイルで、私が拙い英語力で適当に訳したものです。訳が気に入らないとか誤訳がある場合はお好みで編集してください。
メニューは日本語化したくないという方もガマンしてこの手順に従ってください。改造後も英語、フランス語、ドイツ語メニューはそのまま利用できます。

6. 作成したフォントデータのコピー
前回のフォント作成編で作ったtt0003m_.ttfをC:\cramfs-toolsにコピーしてください。作ってない方はフォント作成編へ戻って作ってきてください。

7. ドライブレターの確認
PRS-600をUSBで接続して[マイコンピュータ]を開き、PRS-600の本体メモリーのドライブレターを確認します。ラベルが”READER"になっているやつです。
↓の画像だと”M”ですね。次の手順で使うので覚えておいてください。

bbb

8. 改造ファームウェアの生成と書き換え
ここまで準備ができるとC:\cramfs-toolsの中はこんな感じになってると思います。一つでも足りないものがあると失敗するので必ず確認してください。
w

念入りに確認したら手順5でDLしたPRS-600_firm.zipの中のPRS-600_firm.batを実行します。※このバッチも私が書いたものなので文句は私へどうぞ
この時XPの場合は必ず管理者権限のあるユーザーで実行してください。
Vista/7の場合は必ず右クリック→管理者として実行を選択してください。

実行してしばらくすると”本当にファームウェアを書き換えますか?(Y/N)”というメッセージが出ます。Yを入力してエンターを押すとファームウェアを書き換える作業に入ります。やっぱりや~めたという場合はNを入力してエンターで書き換えせずに終了します。

Yで続行した場合は”Enter the letter of the Reader drive?”と表示されるので先の手順で確認しておいたPRS-600のドライブレターを入力してエンター。
最終的に”続行するには何かキーを押してください”と出たら適当なキーを押して終了します。

aaa

9. PRS-600の再起動
ここまで問題なく出来たらPRS-600をPCから切断します。念のため[ハードウェアの安全な取り外し]をしてからのほうがいいでしょう。

切断してしばらくするとPRS-600がホーム画面に戻ります。
ホーム画面の読み込みが終わったら本体底面のリセットボタンを一回だけ押します。押したら電源スイッチを1回だけスライドしてください。これでPRS-600が再起動するはず。正常に再起動してホーム画面が表示されれば成功です。
日本語ファイル名などが正しく表示されれるか確認しましょう。

メニューも日本語化したい場合はOther→Settings→Menu languageと進んでРусскийを選択してOKすると日本語になります。
※何でРусский(ロシア語)なのかは気にしないでください。もともとロシア語のデータを日本語に書き換えたからです。

P1040674

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お疲れ様でした。無事に日本語化できたでしょうか?
失敗した方はご愁傷様です。リセットボタンを10回くらい押してから再起動すると元に戻るという話もあります。私は試してないですが。
途中でつまずいた方はコメント欄から質問してくれれば分かる範囲でお手伝いします。

次回は電子ブックリーダーで本を読むときに大変便利なソフト「ChainLP」の紹介をしたいと思います。それでは~

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2010年4月11日 (日)

PRS-600日本語化(1) ~フォント作成編

前回の予告どおりPRS-600 (Sony Reader TouchEdition)を日本語化する方法を紹介したいと思います。PRS-600は基本的に日本語表示に対応していないのでファイル名などに日本語を使うと文字化けしてしまいますし、メニューも英語、ドイツ語、フランス語、オランダ語しかありません。

しかし以下の方法で日本語化してやることでメニューの日本語化、日本語ファイル名の表示ができるようになるはずです。

一度に書くのは大変なのでフォント作成編とファーム書き換え編の2回に分けます。1回目はフォント作成編です。

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注意など
・失敗して何か大変なことになっても私は責任を取りません
・動作確認はWindowsXPで行っています
(Vista/7でも問題はないと思います)
・2ちゃんねるの下記スレッドを参考にさせてもらいました
【E Ink】電子書籍端末総合12【3qi】
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1.ツールのインストール
・Active Perl
http://www.activestate.com/activeperl/downloads/
・WinRAR
http://www.diana.dti.ne.jp/~winrar/download.html
・Reader Library For PC
http://ebookstore.sony.com/download/

上記ツールをDLしてインストールしておいてください。
tar.gzを解凍できるソフトがあればWinRARでなくても構いません。
Reader LibraryはPRS-600に付属のソフトです。
Active Perlはx86のインストーラー版をDLして、インストール時に”Add Perl to the PATH environment variable”にチェックが入っていることを確認します。

cap perl

2.ttftinkerのDL
ttftinkerというツールをDLします。私はttftinker-2.90.tar.bz2を使いました。
・ttftinker
http://sourceforge.net/projects/monafont/files/ttftinker/

DLしたら解凍して、
フォルダ名をttftinkerにしてCドライブの直下にコピーしておいてください
これ大事です。必ずC:\ttftinkerになるようにしてください。

3-1.フォントのコピーその1
日本語フォントはIPAモナーフォントを使用します。
・IPAモナーフォント
http://www.geocities.jp/ipa_mona/
※この手順ではIPAモナーフォントの使用を前提にしています
勝手に別のフォントに変更しないでください

DL/解凍してできたフォルダの中からipagp-mona.ttfというファイルを探して先の手順で作ったC:\ttftinkerにコピーします。
ipag-mona.ttfやipamp-mona.ttfなど紛らわしいファイルがあるので注意してください。ipagp-mona.ttfです。
ttt

3-2.フォントのコピーその2
手順1でインストールしたReader Libraryの中からtt0003m_.ttfというファイルを探してこれもC:\ttftinkerにコピーしておきます。
インストール先が標準ならC:\Program Files\Sony\Reader\Data\fontsの中にあると思います。

4.フォント生成
ここまで準備ができていることを念入りに確認したらいよいよPRS-600用フォントファイルを生成します。

下記リンクからzipファイルをDL/解凍するとPRS-600_font.batというバッチファイルが入っているのでダブルクリックで実行してください。
http://pc-parts.cocolog-nifty.com/PRS-600_font.zip
※私が書いたバッチなので何かおかしかったらコメント欄で教えてください
[4/13]Cドライブ以外からバッチを実行すると失敗する問題を修正

うまくいけば”フォント生成に成功しました”とメッセージが出て、C:\ttftinker\ipagの中にtt0003m_.ttfというファイルが出来ていると思います。このファイルが日本語化する際に必要なフォントデータです。
手順3-2でコピーしたファイルと同じ名前ですが、サイズは大分違うと思います。(1.8MBくらい?)

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これでフォント作成編は終わりです。お疲れ様でした。手順4で生成したtt0003m_.ttf以外はもう不要なので邪魔なら消しても構いません。

次回は作成したフォントデータを使って実際にPRS-600のファームウェアを書き換える作業を行います。

PRS-600日本語化(2) ~ファーム書き換え編

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Sony Reader (PRS-600) 買いました~

一月ぶりの更新。これからはニュース記事よりも日記や自分用メモ、Tips系の記事をちまちま更新する形になるかもしれません。ブログ名も変えちゃうかも。

さて、少し前のことですがSony Readerなるものを購入しました。
いわゆる”電子ブックリーダー”という電子書籍を読むためのデバイスですね。
電車で本やPDF資料など読んでたらカッコイイかなと思って買いましたw

P1040637

買ったのは中位機種にあたる”Reader Touch Edition”(PRS-600)。日本では発売していないのでアメリカから業者を通して購入。送料など含めて3万円くらいでした。

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Sony製品だけあってどことなくウォークマンぽいデザインです
大きさはマンガの単行本くらいを想像してもらえばいいかと。B6よりやや小さいくらいです。重さは286g。文庫本以上単行本未満という表現で伝わるでしょうか?すごく軽いとは言えませんが片手でも十分保持できます。

本体メモリーは500MBくらいですが、メモリースティックやSDカードで容量を増やすことが出来ます。USBは普通のminiBタイプ。ACアダプタは別売りです。

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6インチ800*600のディスプレイで本を読むわけです。
ディスプレイは液晶ではなく電子ペーパーを使っているので長時間読んでも目が疲れにくい、省電力などのメリットがあります。ただし紙と同じ反射型なので暗いところでは読めない、カラー表示できないなどのデメリットも。

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モノクロではありますが画像の表示も可能。PRS-600は8階調のグレーですがなかなか綺麗です。ちなみに上位のReader Daily EditionやAmazonのKindle2など16階調で表示できる機種もあります。

P1040663

PRS-600の特徴としてタッチパネルを搭載しているのでこのような手書きメモを書くことができます。写真のようなスタイラスが付いていますが感圧式なので指でもOK。
ただ指で操作する場合は少し強めにタッチしないと反応が悪いことがあります

 

P1040666

付加的な機能としてMP3再生機能もあります。
本を読みながらBGMを流せるわけです。
ジャケット表示が大きくて見栄えいいですねー

ちなみに本機は日本語表示に対応していないのでアーティスト名が□□□になっちゃってますねw
次回はこれを解決する方法を書きたいと思います

 

PRS-600を使って何冊か読んだ感じとしては、どうしても電子ペーパーの暗さとコントラストの低さが気になります。紙ほどの読みやすさにはまだ遠いですね。ただ明るい環境であれば十分快適に読み進められます。

6インチという画面の大きさは小説を読むには十分ですがマンガになるとかなり苦しいですね。どうしてもセリフが小さいので読み取りにくくなります。
一応ズーム機能もありますがあまり使い勝手がいいとはいえません。
マンガ主体で使う場合はKindle DXなどより大型のもののほうがいいでしょう。

このように電子ブックリーダーというまだまだ発展途上のデバイスだけあって不満もありますが、大量の本をわずか286gの”板”に収めて読めるというのは一度経験したらもう戻れない利便性です。重く分厚いハードカバーをカバンに入れて持ち歩くのって抵抗ありますよね?

あとは日本でも新刊の電子配信などコンテンツが充実してくることに期待したいところです。今のところ青空文庫などごく限られたフリーコンテンツ以外は自分でスキャンするしか方法がないですからね。

次回は日本語表示に対応していないPRS-600を日本語対応にする改造方法をTipsとして紹介したいと思います~

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