2010年9月 4日 (土)

ソニーの電子ブック「Reader」に新モデル登場。日本での展開も

私も愛用しているソニーの電子ブックリーダー「Reader」ですが、海外では新モデルが発表になりました。さらに今後日本での展開もすることが明言されており、いよいよ日本にも電子書籍の波が本格到来しそうです。

発表されたのは以下の3機種

PRS-350 Reader Pocket Edition
Readerの中では一番小型な5インチの電子ペーパーを搭載するエントリーモデル。155gと軽量なのも特徴。従来機種はハードウェアスイッチのみでしたが、新モデルでは光学タッチスクリーンを搭載しました。内蔵メモリは2GBでSDカードで拡張可能。電子ペーパーにはコントラストや書き換え速度が向上したE-Ink Pearlを採用しています。約180ドル。
350  4_Pink_Left_F-600_lg

PRS-650 Reader Touch Edition
6インチでタッチパネル搭載の標準モデル。こちらもE-Ink Pearl搭載で表示品質がアップしています。その他仕様はほぼ旧モデルと同様ですが、内蔵メモリが2GBと大容量化したほか少しだけ軽量化(220g→215g)もされています。価格は約230ドル。
2_Red_Front_UI_v2_F-600_lg 2PRS-650_Touch_Dictionary_Ver_2_2L-600_lg

PRS-950 Reader Daily Edition
7インチ電子ペーパー(E-Ink Pearl)搭載の上位モデル。Wi-Fiと3Gを搭載していてPCを介さず本機のみで電子ブックを購入/DLできるのが強みです。新モデルでは簡易Webブラウザを搭載しています。価格は299ドル。
Daily_Front_UI_v2_F-600_lg Daily_Hero_F-600_lg

基本機能などの面ではほぼ旧モデルを踏襲しているようですが、E-Ink Pearl採用による表示品質アップに期待が持てそうですね。日本での展開も明言されていて近いうちに発表になると思われます。ハードウェア以外にも日本版Reader Storeのコンテンツがどれだけ充実しているかにも注目です。

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2010年8月25日 (水)

近況報告と注目ゲーム情報

正直かなり忙しいです。
さらっと近況報告とオススメゲームの紹介。

●近況報告
先月末のことですが、3年以上使ったノートPC(VAIO typeG)が壊れました。おそらくマザーボードの故障で、BIOSさえ立ち上がりません。保証も切れていていまさら修理に出すのもアレなので新しいの買うことにします。秋モデルがもうすぐ発表されるはずなので現在それ待ちです。
実は3D BRAVIAを買おうかと本気で考えていたのですがPC壊れたことでその計画はオジャンになりました・・・

●注目のゲームソフト
7、8月はややゲーム日照りですね。今年は10月から注目作が目白押しです。
最近買ったのは「Another Century Episode : R

過去にPS2で3作発売しているACEシリーズですが私はこのACE:Rが初めて。
ガンダムやマクロスといったロボアニメの異世界混合型アクションADVです。
まだクリアしていませんが、いまのところあまり面白くありません!(バッサリ)。難易度ノーマルでもかなり難しいです。それも自分の腕の問題で負けるならともかく、気がつくと瀕死になってやられるようなパターンが多く、なんだか理不尽さを感じてモチベーションが保てません。あくまでロボアニメ大好きな人向きで純粋なアクションゲーとして楽しみたい方にはあまりオススメできないかと。

続いての個人的注目作は「F1 2010

PS3では実に4年ぶりの公式F1レースゲームです。
開発元がRACE DRIVER GRIDなどで知られるコードマスターズということで、クラッシュや雨などのエフェクト表現に力が入っているようです。元F1ドライバーが監修しているということで高いリアリティに期待。予約特典がF1タイヤにも使われているグリーンのマジックインキというのもユニークです。(F1知らないとなんのことだか分からないですねw)

続いてプラチナゲームスの「VANQUISH

公式サイトのムービーを見てもわかるように非常にスピード感あるバトルが魅力的なTPSです。メカデザインもSFチックでいいですよね。実は先日このゲームの先行体験会に参加してきたのですが、ブースト移動によるスピード感ある戦闘と時間を遅くするARモードの戦略性がとても面白かったです。9月2日から体験版が配信されるそうなので要チェックですよ。

これは絶対外せない「グランツーリスモ5

これは説明するまでもないですね。最高のカーレースシミュレータです。
ようやく発売日も11/2に決定して新情報が続々公開されています。
新色PS3との同梱版もありますのでGT5のためにPS3を買うという方はぜひ。
初回限定版は特典が豪華ですのでぜひ予約して買いましょう。

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ほかにも注目作はいっぱいあるのですがとりあえずこのくらいで。
東京ゲームショウまであと1ヶ月切ってますね。今年もなんとか都合つけて行くつもりです。

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2010年7月12日 (月)

PRS-600のハードリセット(初期化)方法

ここ最近PRS-600を日本語化しようとして文鎮化してしまう方が何人おられるようなので、欧州ソニーのサポートが公開しているPRS-600のハードリセット方法を紹介したいと思います。

日本語化での失敗がこの方法で直るかどうかはわかりませんが、試してみてください。

欧州ソニー:Troubleshooting battery issues or frozen device on Digital Book Reader

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1. PRS-600の電源を切ります

2. PRS-600の本体底面にあるRESETボタンを10秒ほど押し続けます

3. PRS-600の電源を入れます

4. 電源が入ってOpening book...と表示されているときにbackボタン(本体表面の一番左のボタン)とVOL+ボタン(底面の音量+ボタン)を同時に押し続けます

5. Reset All画面が表示されるのでYesを選ぶとPRS-600がリセットされます。
(本体内の書籍データなどもすべて消えるので注意)

※Opening book...画面がでない場合は数時間ほどバッテリー充電をして手順1からやりなおしてみてください。
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ちなみに本体の充電はUSBの他にACアダプタでも行えます。純正品をわざわざ取り寄せなくても実はPSP用のACアダプタがそのまま使えます。

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2010年7月 3日 (土)

mp3にジャケット画像を埋め込みましょう

以前書いたウォークマンに自作歌詞を表示させようという記事が好評でして。
いろいろご質問もいただいているのですが面倒でなかなか答えられなくてごめんなさい。で、その中でMP3ファイルにジャケット画像を埋め込む方法を教えろというようなコメントをいただきましたので、遅ればせながら紹介したいと思います。

紹介するソフトは「ImageToMp3 Light」というソフト。
単純にMP3ファイルに画像を埋めこむことだけに特化したとてもシンプルなソフトです。英語のソフトですけど、使い方も簡単なので大丈夫かと。

1. ソフトのダウンロード
ImageToMp3 Lightは下記リンクからDLできます。
http://www.benware.de/programs.php?sub=imagetomp3&lang=german
ページ下の方の[Download der letzten Version (Englisch)]というところをクリックすればDLが始まります。DLしたら適当なフォルダに解凍しましょう。

2. ジャケット画像の埋め込み
ImageToMp3.exeを起動して・・・
itm 
設定は基本的にデフォルトのままでいいかと。

imt2 
mp3ファイルをドラッグ&ドロップ。
リストに曲が追加されてStatusがWaiting...になってるはず。

imt3
ジャケット画像もドラッグ&ドロップ。
画像はjpg形式じゃないとダメです。適当にネットで探せば見つかるかと。

できたら右下のStartをクリック。
StatusがOKに変われば埋め込み完了です。簡単でしょ?

あとはウォークマンに転送すれば・・・こんな感じ↓
P1040110

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どうでしょうか。はい。

ちなみに記事としては紹介しませんが「mp3tag」という有名なソフトがありまして、mp3はもちろんAAC形式などでもジャケット埋め込みやらタグ編集までできてしまう多機能で万能なソフトです。ただあまり使いやすくないので私は好きじゃないですが・・・
AAC形式のジャケ埋め込みがしたい!けどiTunesはヤダ!というような場合に使ってみるといいかと思います。

次回はたぶんブルーレイエンコードの話になるかと。それではまた。

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2010年6月26日 (土)

手持ちの本をデータ化しよう!かんたん自炊Tips

今回はマンガの単行本を解体してスキャン/データ化してみようかと思います。
デジタルデータ化することでPCや電子ブックリーダーで読めるようになりますし、ページ焼けなどの経年劣化とも無縁になるのでお気に入りの作品を永久保存することができます。ちなみに最近はこのような手持ちの書籍をデータ化することを”自炊”と呼ぶんだとか。

本の解体からスキャナーによるスキャンまで一気に紹介します。

1. 用意するもの
・解体したい本
P1040811 P1040815
今回は例としてB6サイズのマンガ単行本を解体します。
解体する本は写真右のようにページと表紙が白いノリでくっついているものにしてください。雑誌などに多いホチキス留めの本はダメです。
当然ですがジャケット(カバー)は外しておいてください。

・ホットプレート
P1040773
焼肉やお好み焼きで使うやつです。本の高さ分の大きさがあればいいので小さいものでもOK。ホットプレートを持ってない方や調理器具を使うのに抵抗がある方はアイロンでも代用できますが、熱を均等にかけるのが難しいのであまりオススメしません。

・キッチンペーパー
P1040788

100均で売ってるような薄いのではなく厚手のものがいいです。クッキングシートとは違いますのでご注意を。

 

・スキャナー
 P1040792
手持ちのものがあればそれで構いません。多少古くてもOKです。
これから買う場合はCCDのフラットベッド型のものをオススメします。よほどこだわらないかぎり安いのでいいです。
ちなみに私がメインで使ってるのはCanoScan 5200Fです

2. 表紙とページを分離する
あらかじめホットプレートは熱しておきます。温度は150~200度くらい。ホットケーキやお好み焼きを焼くくらいです。(もちろん油はひきません)
アイロンを使う場合はナイロンや絹くらいの温度設定です(スチームはオフで)
P1040778 image
そしてこのように本の背の部分を熱してノリを溶かしていきます。
キッチンペーパーを挟んで過熱を防ぎつつ背の部分に均一に熱が加わるようにしましょう。写真じゃよくわからない場合は右の模式図を参考に。

ある程度熱を加えたら表紙とページを引き剥がしてみましょう。十分ノリが溶けていれば分離するはずです。取れないようなら無理せず暖めなおしましょう。なかなか取れない場合は本の背のカド(模式図の赤印の部分)を重点的に熱してやると剥がれやすいです。ノリは冷えるとまた固まるので手早くかつ慎重に行うのが大事です。
P1040781 P1040780
こんな感じで表紙部分とページ部分に分離します。

3. ページ同士を分離する
まだページ部分の背にのりが残っていてページ同士がくっついていると思います。このまま手で強引に剥がしていってもいいのですが、ノリを除去してからのほうがやりやすいのです。
P1040782  
表紙剥がしと同じ感じでページの束のノリがくっついた部分を加熱します。
ある程度加熱したら素早くキッチンペーパーを剥がします。するとページ束に付いていたノリがペーパーにくっついて一緒に剥がれてくれるはずです。
コツは加熱後素早くペーパーを剥がすこと。もたもたしているとペーパーとページ束がくっ付いてしまいます。

ペーパーのキレイな部分をページ束に当てなおして同じことを何度か繰り返していくことで徐々にページ束のノリが除去されていきます。
P1040785 P1040784
写真左:ページ束に付いていたノリがキッチンペーパーに付いて剥がれている
写真右:4回ほど繰り返したあとのペーパー

ある程度除去できれば自然とページ同士がバラバラになっていくはずです。
あとは張り付いているページ同士を手で一枚ずつバラしてやればOK
↓が完成した状態。
P1040787

4. 歪みを直す
熱や経年劣化でページが歪んでいることがあるので重石をかけて平らにしてやりましょう。バラしたページの上から辞典など重くて平らなものを乗せてやります。丸1日は重石をかけておくといいでしょう。
imagw2
写真がないのでショボい模式図で失礼・・・

5. スキャン
まぁ普通にスキャンするだけなんですが・・・いくつかTipsを
 P1040794

たいていのスキャナは原稿台の端数ミリが無効領域になっているので金尺を置いて端が切れるのを防ぎます。原稿台の汚れをキレイに拭き取っておくのを忘れずに。

 

 P1040804 P1040806
A4スキャナであればマンガ単行本を2ページづつスキャンできると思います。
原稿台に並べて、裏写り防止のために黒い紙かプラ板を被せます。

 image3
あとはスキャンするだけ。解像度はあまり高くしても無意味なので300~1200dpiくらいがいいでしょう。私は600dpiを主に使っています。
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慣れるまでは解体で失敗することも多いので最初のうちは潰してもいい本で練習することをオススメします。自分も一度ページを破いてしまって泣く泣く買いなおしたことがありますw

今回紹介したノリを熱で溶かす解体法はマンガなどページ中央部分近くまで印刷されていてカットしたくない場合に有効な手法で、時間と手間がかかりますが比較的キレイな仕上がりになります。ホットプレートなど身近なものでできるのもメリット。

一方で文字主体の小説など中央部分が切れても問題ない場合は裁断機やカッターを用いたカット型の解体法が圧倒的に早くてラク。ただし家にあるようなカッターではキレイにできないことも多く、専用の裁断機は数万円~と高いのがネックです。

スキャンしたあとは画像処理ソフトを使って画質補正してやると読みやすくなります。最近のスキャナなら自動で補正する機能もありますし。
※当初は画質補正方法も紹介予定でしたがめんどう分かりやすい紹介ができそうにないのでやめました。無責任でごめんなさい。
(グレースケール化とレベル補正だけでもかなりキレイになります)

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次回はブルーレイ関連か、ウォークマン関連の話になる予定・・・

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2010年6月 6日 (日)

青空文庫を電子ブックリーダーで!「ChainLP」を紹介

書けと言われたので書きますw

前回紹介したSony Readerの日本語化Tipsはそれなりに参考にしていただいたようで何人かの方々が挑戦して1人を除いて成功されているようです。
Readerは日本での発売も決まりまして今後さらに需要のない記事になっていくことと思いますが、発売が待てない!というチャレンジャーな方々の成功/失敗報告を今後もお待ちしています。

さて(だいぶ間が空きましたが)前回最後の予告通り電子ブックリーダーで本を読むときに便利なソフト「ChainLP」を紹介します。このソフトは青空文庫テキストやスキャンした画像データを電子ブックリーダーで読みやすい形式に変換してくれるというソフトです。Reader以外にもKindleやiPad、PSPなどにも対応していますので電子デバイスでの読書を検討されている方はぜひ使ってみてください。

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ChainLPのダウンロードはこちらから。基本的に最新版を使えばいいと思います
http://no722.cocolog-nifty.com/blog/
青空文庫メインで使う方はUNZIP32.DLLもインストールしておくと便利です
http://www.forest.impress.co.jp/lib/arc/archive/arcdll/unzip32.html

ChainLPをダウンロード/解凍して起動するとこんな画面chainlp

今回はChainLPの機能である青空ダウンローダーを使って青空文庫から直接小説をDLしてみましょう。すでに青空文庫テキストを持っている場合はドラッグ&ドロップで読み込むこともできます。

上の画像のように[ツール]→[青空ダウンローダー]を選択するとこのような小窓が開きます。

chainlp2

ここで読みたい小説を探します。今回は夏目漱石の「こころ」を選びました。
[選択]を押して適当な場所にDLしてください。このときUNZIP32.DLLがインストールされていないとエラーが出ますので注意。

chainlp3

正常に読み込みできればこのようになります。
Reader(PRS-600)を使っている場合は初期設定のままでOKですが、Kindleなど別のデバイスを使っている方はメニューの[解像度]から適当なデバイスを選んでください。

その他の設定は基本的に初期のままで問題ないと思いますが、Readerで使う場合は、出力形式をlrf、ルーラー配置は下角、本文ボールド化にチェックを入れておくのがオススメです。特にボールド化をするとしないとでは読みやすさが格段に違うので必ずチェックを入れておきましょう。

フォントの種類や大きさは[編集]→[詳細設定]→[青空テキスト設定]で変えられます。初期設定ではMS明朝の16ptですが、私は少し小さめの14ptにしています。なおフォント設定を変えた後は一度ChainLPを再起動しないと設定が反映されないようです

設定できたらあとは[出力]を押して保存し、Readerに転送すればOK。
↓このように表示されます。
P1040766

かなり駆け足での紹介でしたがどうでしょうか?
今回は紹介しませんでしたが青空文庫テキスト以外にも画像ファイルやPDFファイルなども変換できるので電子ブックリーダーユーザーにはとても便利なソフトだと思います。ぜひ一度使ってみてください。

次回は・・・マンガや小説のスキャン方法とかどうでしょう?
もしくは需要のありそうなBDエンコード関連の話でもいいかな
もし長期間更新しなくなったらコメントでケツ叩いてくれるとやる気になるかもしれませんのでよろしくお願いしますw

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2010年4月13日 (火)

PRS-600日本語化(2) ~ファーム書き換え編

前回に引き続きPRS-600の日本語化手順の紹介です。
冷静に考えてものすごく需要の少ないTipsだなーと思いつつ、書き始めてしまった以上は最後までがんばります。自分用メモにもなるし。

前回はフォント作成編でした。今回はそのフォントを埋め込んだカスタムファームウェアを作成してPRS-600にインストールする作業になります。
前回より手順が複雑ですし、実際にPRS-600をいじるため危険度が高いです。

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注意!
・PRS-600の改造は自己責任でお願いします
   この手順を実行してPRS-600が壊れても私は責任を取りません
・動作確認はWindows 7(64bit)で行っています
  (XP/Vistaや32bit版でも同様の手順で問題ないと思います)
・前回同様2ちゃんねるの下記スレッドを参考にさせてもらいました
【E Ink】電子書籍端末総合12【3qi】
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1. PRS-600ファームウェアの更新
PRS-600のファームウェアが1.0.01.08040であることを確認して、もし違う場合はここからアップデータをDLしてアップデートしておいてください。バージョンの確認はPRS-600のホーム画面からOther→Settings→Aboutで確認できます。

もし1.0.01.08040より新しいバージョンの場合は日本語化できるか不明ですのでやめといたほうがいいでしょう。1.0.01.10230ではできるらしいですが、私は確認していません。

2. cramfs-toolsのDL
下記URLからcramfs-tools.zipをDLします
・cramfs-tools
http://www.mobileread.com/forums/attachment.php?attachmentid=1931&d=1161443986

DLしたらCドライブの直下にcramfs-toolsというフォルダ名で解凍してください。これ大事です。必ずC:\cramfs-toolsになるようにしてください。

3. UnxUtilsのDL
・UnxUtils
http://sourceforge.net/projects/unxutils/

上記リンクからUnxUtils.zipをDLして解凍すると中にmd5sum.exeというファイルがあるのでそれを先の手順で作ったC:\cramfs-toolsにコピーします。
階層の深いところにあるので見つけにくいですが\UnxUtils\usr\local\wbinにあるはずです。

4. ロシア語ファームのDL
http://www.the-ebook.org/forum/viewtopic.php?t=12146
上記URLにアクセスしてPRS600.upd.1.05b.zipをDLしてください。
ロシア語サイトですが雰囲気でわかると思いますw
必ず1.05bをDLしてください。それ以外のバージョンでは確認していません。

capcp

解凍するとPRS600.Firmware.Reload.Packageというフォルダができると思いますのでこのフォルダをやはりC:\cramfs-toolsにコピーします。

5. メニュー設定ファイルのDL
http://pc-parts.cocolog-nifty.com/PRS-600_firm.zip
上記URLからPRS-600_firm.zipをDL/解凍すると
assets.xmlとPRS-600_firm.batというファイルが入っているのでassets.xmlをC:\cramfs-toolsにコピーします。

ちなみにこのassets.xmlがメニューを日本語化するための設定ファイルで、私が拙い英語力で適当に訳したものです。訳が気に入らないとか誤訳がある場合はお好みで編集してください。
メニューは日本語化したくないという方もガマンしてこの手順に従ってください。改造後も英語、フランス語、ドイツ語メニューはそのまま利用できます。

6. 作成したフォントデータのコピー
前回のフォント作成編で作ったtt0003m_.ttfをC:\cramfs-toolsにコピーしてください。作ってない方はフォント作成編へ戻って作ってきてください。

7. ドライブレターの確認
PRS-600をUSBで接続して[マイコンピュータ]を開き、PRS-600の本体メモリーのドライブレターを確認します。ラベルが”READER"になっているやつです。
↓の画像だと”M”ですね。次の手順で使うので覚えておいてください。

bbb

8. 改造ファームウェアの生成と書き換え
ここまで準備ができるとC:\cramfs-toolsの中はこんな感じになってると思います。一つでも足りないものがあると失敗するので必ず確認してください。
w

念入りに確認したら手順5でDLしたPRS-600_firm.zipの中のPRS-600_firm.batを実行します。※このバッチも私が書いたものなので文句は私へどうぞ
この時XPの場合は必ず管理者権限のあるユーザーで実行してください。
Vista/7の場合は必ず右クリック→管理者として実行を選択してください。

実行してしばらくすると”本当にファームウェアを書き換えますか?(Y/N)”というメッセージが出ます。Yを入力してエンターを押すとファームウェアを書き換える作業に入ります。やっぱりや~めたという場合はNを入力してエンターで書き換えせずに終了します。

Yで続行した場合は”Enter the letter of the Reader drive?”と表示されるので先の手順で確認しておいたPRS-600のドライブレターを入力してエンター。
最終的に”続行するには何かキーを押してください”と出たら適当なキーを押して終了します。

aaa

9. PRS-600の再起動
ここまで問題なく出来たらPRS-600をPCから切断します。念のため[ハードウェアの安全な取り外し]をしてからのほうがいいでしょう。

切断してしばらくするとPRS-600がホーム画面に戻ります。
ホーム画面の読み込みが終わったら本体底面のリセットボタンを一回だけ押します。押したら電源スイッチを1回だけスライドしてください。これでPRS-600が再起動するはず。正常に再起動してホーム画面が表示されれば成功です。
日本語ファイル名などが正しく表示されれるか確認しましょう。

メニューも日本語化したい場合はOther→Settings→Menu languageと進んでРусскийを選択してOKすると日本語になります。
※何でРусский(ロシア語)なのかは気にしないでください。もともとロシア語のデータを日本語に書き換えたからです。

P1040674

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お疲れ様でした。無事に日本語化できたでしょうか?
失敗した方はご愁傷様です。リセットボタンを10回くらい押してから再起動すると元に戻るという話もあります。私は試してないですが。
途中でつまずいた方はコメント欄から質問してくれれば分かる範囲でお手伝いします。

次回は電子ブックリーダーで本を読むときに大変便利なソフト「ChainLP」の紹介をしたいと思います。それでは~

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2010年4月11日 (日)

PRS-600日本語化(1) ~フォント作成編

前回の予告どおりPRS-600 (Sony Reader TouchEdition)を日本語化する方法を紹介したいと思います。PRS-600は基本的に日本語表示に対応していないのでファイル名などに日本語を使うと文字化けしてしまいますし、メニューも英語、ドイツ語、フランス語、オランダ語しかありません。

しかし以下の方法で日本語化してやることでメニューの日本語化、日本語ファイル名の表示ができるようになるはずです。

一度に書くのは大変なのでフォント作成編とファーム書き換え編の2回に分けます。1回目はフォント作成編です。

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注意など
・失敗して何か大変なことになっても私は責任を取りません
・動作確認はWindowsXPで行っています
(Vista/7でも問題はないと思います)
・2ちゃんねるの下記スレッドを参考にさせてもらいました
【E Ink】電子書籍端末総合12【3qi】
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1.ツールのインストール
・Active Perl
http://www.activestate.com/activeperl/downloads/
・WinRAR
http://www.diana.dti.ne.jp/~winrar/download.html
・Reader Library For PC
http://ebookstore.sony.com/download/

上記ツールをDLしてインストールしておいてください。
tar.gzを解凍できるソフトがあればWinRARでなくても構いません。
Reader LibraryはPRS-600に付属のソフトです。
Active Perlはx86のインストーラー版をDLして、インストール時に”Add Perl to the PATH environment variable”にチェックが入っていることを確認します。

cap perl

2.ttftinkerのDL
ttftinkerというツールをDLします。私はttftinker-2.90.tar.bz2を使いました。
・ttftinker
http://sourceforge.net/projects/monafont/files/ttftinker/

DLしたら解凍して、
フォルダ名をttftinkerにしてCドライブの直下にコピーしておいてください
これ大事です。必ずC:\ttftinkerになるようにしてください。

3-1.フォントのコピーその1
日本語フォントはIPAモナーフォントを使用します。
・IPAモナーフォント
http://www.geocities.jp/ipa_mona/
※この手順ではIPAモナーフォントの使用を前提にしています
勝手に別のフォントに変更しないでください

DL/解凍してできたフォルダの中からipagp-mona.ttfというファイルを探して先の手順で作ったC:\ttftinkerにコピーします。
ipag-mona.ttfやipamp-mona.ttfなど紛らわしいファイルがあるので注意してください。ipagp-mona.ttfです。
ttt

3-2.フォントのコピーその2
手順1でインストールしたReader Libraryの中からtt0003m_.ttfというファイルを探してこれもC:\ttftinkerにコピーしておきます。
インストール先が標準ならC:\Program Files\Sony\Reader\Data\fontsの中にあると思います。

4.フォント生成
ここまで準備ができていることを念入りに確認したらいよいよPRS-600用フォントファイルを生成します。

下記リンクからzipファイルをDL/解凍するとPRS-600_font.batというバッチファイルが入っているのでダブルクリックで実行してください。
http://pc-parts.cocolog-nifty.com/PRS-600_font.zip
※私が書いたバッチなので何かおかしかったらコメント欄で教えてください
[4/13]Cドライブ以外からバッチを実行すると失敗する問題を修正

うまくいけば”フォント生成に成功しました”とメッセージが出て、C:\ttftinker\ipagの中にtt0003m_.ttfというファイルが出来ていると思います。このファイルが日本語化する際に必要なフォントデータです。
手順3-2でコピーしたファイルと同じ名前ですが、サイズは大分違うと思います。(1.8MBくらい?)

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これでフォント作成編は終わりです。お疲れ様でした。手順4で生成したtt0003m_.ttf以外はもう不要なので邪魔なら消しても構いません。

次回は作成したフォントデータを使って実際にPRS-600のファームウェアを書き換える作業を行います。

PRS-600日本語化(2) ~ファーム書き換え編

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Sony Reader (PRS-600) 買いました~

一月ぶりの更新。これからはニュース記事よりも日記や自分用メモ、Tips系の記事をちまちま更新する形になるかもしれません。ブログ名も変えちゃうかも。

さて、少し前のことですがSony Readerなるものを購入しました。
いわゆる”電子ブックリーダー”という電子書籍を読むためのデバイスですね。
電車で本やPDF資料など読んでたらカッコイイかなと思って買いましたw

P1040637

買ったのは中位機種にあたる”Reader Touch Edition”(PRS-600)。日本では発売していないのでアメリカから業者を通して購入。送料など含めて3万円くらいでした。

P1040650 
Sony製品だけあってどことなくウォークマンぽいデザインです
大きさはマンガの単行本くらいを想像してもらえばいいかと。B6よりやや小さいくらいです。重さは286g。文庫本以上単行本未満という表現で伝わるでしょうか?すごく軽いとは言えませんが片手でも十分保持できます。

本体メモリーは500MBくらいですが、メモリースティックやSDカードで容量を増やすことが出来ます。USBは普通のminiBタイプ。ACアダプタは別売りです。

P1040668 

6インチ800*600のディスプレイで本を読むわけです。
ディスプレイは液晶ではなく電子ペーパーを使っているので長時間読んでも目が疲れにくい、省電力などのメリットがあります。ただし紙と同じ反射型なので暗いところでは読めない、カラー表示できないなどのデメリットも。

P1040651 

モノクロではありますが画像の表示も可能。PRS-600は8階調のグレーですがなかなか綺麗です。ちなみに上位のReader Daily EditionやAmazonのKindle2など16階調で表示できる機種もあります。

P1040663

PRS-600の特徴としてタッチパネルを搭載しているのでこのような手書きメモを書くことができます。写真のようなスタイラスが付いていますが感圧式なので指でもOK。
ただ指で操作する場合は少し強めにタッチしないと反応が悪いことがあります

 

P1040666

付加的な機能としてMP3再生機能もあります。
本を読みながらBGMを流せるわけです。
ジャケット表示が大きくて見栄えいいですねー

ちなみに本機は日本語表示に対応していないのでアーティスト名が□□□になっちゃってますねw
次回はこれを解決する方法を書きたいと思います

 

PRS-600を使って何冊か読んだ感じとしては、どうしても電子ペーパーの暗さとコントラストの低さが気になります。紙ほどの読みやすさにはまだ遠いですね。ただ明るい環境であれば十分快適に読み進められます。

6インチという画面の大きさは小説を読むには十分ですがマンガになるとかなり苦しいですね。どうしてもセリフが小さいので読み取りにくくなります。
一応ズーム機能もありますがあまり使い勝手がいいとはいえません。
マンガ主体で使う場合はKindle DXなどより大型のもののほうがいいでしょう。

このように電子ブックリーダーというまだまだ発展途上のデバイスだけあって不満もありますが、大量の本をわずか286gの”板”に収めて読めるというのは一度経験したらもう戻れない利便性です。重く分厚いハードカバーをカバンに入れて持ち歩くのって抵抗ありますよね?

あとは日本でも新刊の電子配信などコンテンツが充実してくることに期待したいところです。今のところ青空文庫などごく限られたフリーコンテンツ以外は自分でスキャンするしか方法がないですからね。

次回は日本語表示に対応していないPRS-600を日本語対応にする改造方法をTipsとして紹介したいと思います~

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2010年3月 7日 (日)

友人用PCを組むなど

頼まれて一台組みました。小型で地デジ視聴可の安価マシン(のつもり)

CPU:AthlonII X2 240 マザー:MSI 785GM-P45
メモリ:DDR3 1GBx2 HDD:日立320GB
DVD:DVSM-724S/V-BK 地デジ:MonsterTV HDP
モニタ:LG W2253V-PF ケース:NSK3480V2
この他Win7、マウス、キーボードなども買って全部で7万円ちょっとでした。

785GM-P45はMicroATXで安価ということで選んだのですが正直失敗。
まずDVI出力がありません。気がつかなかった自分が悪いのですが。
さらにSATAケーブルが一本しか付属しておらずHDDとDVDがともにSATAの場合はケーブルを買い足す必要アリ。SATAケーブルも単体で買うと結構高いです・・・あとMonsterTV HDPとフロントパネル用オーディオヘッダが干渉するという致命的な問題も。

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ケースは個人的にも興味のあったNSK3480を選択。
小さい割りには組みやすく質感もいいです。電源もEA-380D-GREENという80Plus Blonze認証のものが付属しています。気になった点は底面配置のHDDマウンタ。ネジ留めが凄くやりづらいしここにHDDをつけると最下部の拡張スロットは使用不可能です。あくまで非常用のHDDマウンタという感じ。基本的にこのケースはHDD1台までだと思っていたほうがいいですね。

動作音は基本的に静かですが高周波のキーンという音が微かにするのが気になります。原因はまだ調べていませんがAthlonIIのリテールクーラーが怪しい?

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